体のコンディショニング

日本人は睡眠時間が少ないと言われています。健康日本21でも睡眠時間確保について目標値が決められています。良い睡眠を確保するには環境面として明るさや室温などの工夫や生活習慣として生活リズムのを整える事や食事、運動などの調整が挙げられます。

睡眠不足と身体・精神の不調は相互に深い関係があります。睡眠不足は免疫力を低下させたり体の痛みを感じやすくさせます。心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高め、認知症にも影響します。精神面ではメンタルへの影響も強く関係しています。良質な睡眠を確保することはこれらの解消につながります。

変形性股関節症は加齢や体重増加などによるものや、臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼など幼少期からの障害から起こる事があります。女性に多い疾患で、保存療法では関節のストレッチや筋力強化、体重コントロールなどが挙げられます。

シンスプリントはランニングなどのスポーツにおいてオーバーワークによる後脛骨骨膜炎です。足の内側くるぶしから12～20㎝程度上の部分にやや広い範囲で痛みを生じます。治療方法は保存療法が主体であり、アイシングや休息、ストレッチなどが重要です。

テニス肘の原因と症状、保存的治療としてストレッチや筋力トレーニングを記載しました。症状がある時は無理をせず休息が第一です。しっかり治してよいパフォーマンスでスポーツや仕事ができる様にしましょう。

肘部管症候群は肘の使い過ぎなどにより神経が圧迫され、手先にしびれや痛み、指の変形や筋力低下を及ぼす障害です。治療には保存治療と手術療法があります。リハビリとしてはストレッチやマッサージが大切です。症状がみられる場合は、まず整形外科を受診して診断を受けることが重要です。

足底腱膜炎は、足底腱膜に過度のストレスがかかることで起こる腱の炎症症状です。症状として踵部の痛みが特に早朝に強く現れます。少し動くと改善する傾向もあります。足部のアーチが崩れていることが多くみられます。治療としては痛みの強いときは安静にして過度に歩かないこと。足部のストレッチやインソールを入れることでも改善が期待できます。

外反母趾は足のアーチ低下やハイヒールなど足に負担がかかることにより起こりやすい症状です。症状を軽減するには、足の可動域や筋力トレーニングなどリハビリに加え、インソールや靴の選択なども重要です。

足関節捻挫に対して　重症度分類や時期ごとでのリハビリについて記載しています。応急処置としてはRICE処置が基本です。リハビリは回復に合わせ徐々に足関節の可動域を広げながら体重をかけながらのトレーニングに移り、最終的に競技レベルに戻していきます。保護としてテーピングなどが有効です。