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テニス肘のリハビリテーション

テニス肘のアイキャッチ画像 体のコンディショニング
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皆様こんにちは、本日はテニス肘(上腕骨内側上顆炎)について、原因や治療法とリハビリテーションについて記載します。

テニス肘(上腕骨内側上顆炎)の原因

テニス肘はテニスの様に手首を使う動作が多い人に出やすい上腕骨外側上顆の炎症症状です。肘の外側から手首に向かって走行している手関節伸筋群の使い過ぎが主たる原因です。

原因となりやすい動作

  • スポーツでの手首へのストレス(テニス、ゴルフ、卓球など)
  • 重いものを運ぶような仕事(特に片手で重いものをつかんで持つなど)
  • 家事動作(やかんやフライパンなどを持つ動作、雑巾を絞る動作など)

上記の様に、特に手首を反らすような力を使う作業の繰り返しにより起こりやすい症状です。

左の図のように手首を反らす筋肉である手関節伸筋群の使い過ぎが原因です。主の原因筋である短橈側手根伸筋は上腕骨外側上顆から第3指(中指)の中手骨に付いており手首を反らす働きがあり、この外側上顆部に炎症が生じます。

症状および診断

主な症状は手首や手指を反らすように力を入れたときに肘の外側や前腕背側に痛みが生じます。検査の仕方としては以下の方法があります。それぞれのテストで肘の外側や前腕背側に痛みが生じると陽性です。

①手指伸展テスト

肘を伸ばし、中指を上から下に下げる(左図左上青矢印)力に対して抵抗して指を反らそうとする。

②Thomsenテスト

肘を伸ばし、手首を下げようとする力(左図右上青矢印)に対して手首を反らそうとする。

③Chairテスト

肘を伸ばして椅子の背もたれをつかみ、椅子を持ち上げようとする。

治療(リハビリ)

治療は主に休息やアイシング、ストレッチングなどが主体となります。痛みの強い急性期はまず筋肉を休ませることが重要です。痛みの原因となるスポーツや作業はなるべくしない様にしましょう。整形外科では局所麻酔やステロイド注入などが行われます。

①手関節伸筋群のストレッチ

肘を伸ばして手のひらを下に向けます。

反対の手で手首を下に曲げて前腕の上側をストレッチします。

30秒×2~3セット

②前腕の伸筋群リリース

痛みのある手の前腕外側上顆から3㎝程度手首側あたりに反対の母指を軽く当て腕をつかみます。

わずかに母指を圧迫しつつ手首側にずらす様に引っ張ります。

痛みが無い程度でじわーっと20~30秒引っ張りましょう。

続いて手首側に母指の位置をずらして2-3か所同じように行いましょう。

③前腕伸筋群の筋力トレーニング(再発予防)

痛みがなくなってからのトレーニングです。

机の上に前腕を乗せ手首を出します。ペットボトルを握り手首を反らします。

次にゆっくりと時間をかけて手首を下げていきましょう。

この運動を10回×2セット

④肩や体幹のストレッチ

肘だけでなく、肩自体の可動性が悪かったり体幹が硬いなどが原因で手首を酷使している可能性があります。肩や体幹もしっかりストレッチすることも大切です。

サポーターの利用

肘関節からやや下方 指3本程度手首側の部分にエルボーサポーターを巻き筋肉を圧迫します。これにより外側上顆にかかるストレスを軽減することが可能です。

まとめ

テニス肘の原因と症状、保存的治療としてストレッチや筋力トレーニングを記載しました。症状がある時は無理をせず休息が第一です。しっかり治してよいパフォーマンスでスポーツや仕事ができる様にしましょう。

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