あけましておめでとうございます。正月料理、皆様食べられていますでしょうか? 1月1日の記事として正月料理1つ1つについて調べてみました。意味や効能を知りながら食べるとまた一味ちがってきますよね。
①黒豆
黒豆は1年「黒く日焼けするほどまめに働けますように」との願いが込められています。また黒い色は邪気を払って健康に過ごせるという意味があるそうです。
黒豆の成分:イソフラボン・アントシアニンが豊富。食物繊維・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・トコフェロール・ステロール・フィチン酸・葉酸・リノール酸・α-リノレン酸など、健康な身体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
黒豆の効能:イソフラボンにより更年期症状軽減や骨粗しょう症予防効果。アントシアニンにより血液サラサラ効果や肌荒れ予防効果、脂肪代謝促進によるダイエット効果。などをはじめ多くの効能があります
②数の子
数の子の金色はおめでたい色であり、卵の数が多いので、子孫繁栄を願った食べ物です。
数の子の効能:DHAやEPAが豊富でコレステロール改善や血液サラサラ効果があります。また脳機能改善効果もあると言われています。塩分は1本0.6g程度ですが、松前漬けやマヨネーズ和えにすると塩分が高くなるので食べ過ぎには注意が必要です。
③栗きんとん
栗きんとんは黄金色で金銀財宝を意味し、金運を運ぶものとして商売繁盛の願いが込められています。
栗きんとんの効能:栗きんとんは、栗にサツマイモに砂糖を加えて練り合わせたものです。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンA、ビタミンB・C・E、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、クロム、モリブデン、食物繊維などの栄養が含まれています。「免疫力アップ」「疲労回復」「ガンの予防」「高血圧の予防」「貧血の予防」「目の健康維持」「精神の安定」「老化防止」「美肌効果」などの健康効果があります。但し、100g167kcalあるのでカロリー摂取には注意が必要です。
④紅白かまぼこ
赤は魔除け、白は清浄を意味しています。形が初日の出に似ている事もあり新しい門出にふさわしいとされています。
かまぼこの効能:タンパク質が豊富で脂質が少ない。原料がタラのすり身などであり、DHAが含まれている事から、美肌効果や脳機能活性化が挙げられる。注意点は塩分と糖分が高い事。100gあたり塩分2.5g(3切れで1gもある)、糖質9.7g含まれているため、注意が必要。
⑤伊達巻
伊達巻は巻かれた書物の様な見た目であり、学業成就や知識が増え文化が発展するようにとの願いが込められています。
伊達巻の効能:タンパク質・ビタミンA,B2,B12,D,E・ミネラル・コレステロールなどが多く含まれています。元気なスタートを切るのに適しています。
⑥昆布巻き
昆布巻きは「よろこぶ」という語呂や「養老昆布」と書くため健康や長寿の願いが込められています。
昆布巻きの効能:昆布には食物繊維やカルシウムを多く含みます。これにより便秘対策、骨の健康をサポートする作用があります。また色素成分のフキコサンチンが含まれ抗酸化作用が期待されます。ヨウ素も多く含まれ、体の代謝を促進しますが、食べ過ぎると甲状腺機能低下になるので注意が必要です。
⑦海老
海老は長生きを象徴する生き物です。ひげが長く、「腰が曲がるまで元気に長生きをしよう」という長寿への願いが込められています。
海老の効能:タンパク質が豊富で、ビタミンB12、銅、セレン、タウリンが多く含まれています。タンパク質の分解と合成に必要なビタミンB12も含まれている事から非常にタンパク質を効率的に取れる食材と言われます。銅は貧血予防、セレンは抗酸化作用、タウリンはコレステロールを減らし心臓や肝臓の機能を高め、血糖値改善や高血圧予防、視力回復などに効果があると言われています。
⑧紅白なます
紅白なますは大根を白、ニンジンを赤として紅白の縁起物として入れられています。また細切りの姿が水引を連想させます。
紅白なますの効能:大根とニンジンを酢で和えており、ビタミンや食物繊維が豊富です。酢で和えてある事により、胃腸の消化作用を助けてくれます。
⑨れんこん
れんこんは穴が開いている事から、「将来の見通しが良くなりますように」との願いが込められています。
れんこんの効能:ビタミンCがミカンの1.5倍も含まれており、疲労回復や免疫力改善作用があります。不溶性食物繊維を多く含んでいるため、便秘改善効果が期待できます。しかし、食べ過ぎると逆に便秘になりますので食べ過ぎには注意が必要です。カリウムにより塩分を体外に排出する効果があり、高血圧予防となります。タンニンには止血効果があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果があります。
⑩酢だこ
酢だこは「多幸になる」という語呂から幸せの願いが込められています。
たこはタウリンや亜鉛を多く含み、高たんぱく低カロリー低糖質な食材です。海老と同様にタウリンにより疲労回復や滋養強壮、高血糖高血圧予防になります。しかし塩分がもともと多いので食べ過ぎには注意が必要です。亜鉛によりストレス改善や免疫力UPにつながります。
⑪ぶり
ぶりは出世魚であることから「立身出世」の願いが込められています。
ぶりの効能:鉄分が貧血対策、ビタミンDによりカルシウム吸収作用を助け骨の健康に役立ちます。ビタミンEは抗酸化作用があり、DHAにより脳機能改善、EPAにより血液さらさら効果が期待できます。
⑫たけのこ
たけのこは成長が早く、まっすぐ伸びる事から子供の成長への願いが込められています。
たけのこの効能:カリウムが多く含まれており、塩分を体外に排出する手助けとなることから高血圧予防が期待できます。れんこんと同様に不溶性食物繊維を多く含みます。便通改善に効果がありますが、こちらも食べ過ぎに注意が必要です。
以上 おせち料理の意味と効能でした。
意外とタンパク質や食物繊維を含む食品が多く、身体作りには良い食品が多い事に気が付きましたでしょうか? おせちを沢山食べても便通が良くなるのでそれほど太らないかもしれませんが、塩分が高い食品が多いため摂取量には注意して楽しみましょう。
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